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静岡スタディツアー


静岡スタディツアーとは?

 本学では、平成30年度文部科学省「大学の世界展開力強化事業」の採択を受け、上智大学とお茶の水女子大学と連携して米国大学との学生交流を促進してきました。オンラインや国内連携大学の協力体制を活用して、日米の学生に多層的な教育機会を提供することを目的としており、その一環として、米国大学からの受入学生を対象としたスタディツアーを開催しています。
 当ツアーでは、静岡での社会文化体験のみならず、静岡の特色ある企業への訪問し、米国人学生に日本経済や産業の多様性等に関する理解と、米国との比較学習を促します。長期的には学生交流による日米二国間関係の向上や地域経済や産業への理解に寄与します。

矢崎総業(株)(2020年2月)

矢崎総業(株)(2020年2月)

久能山東照宮(2024年2月)

久能山東照宮(2024年2月)

 令和元(2019)年8月及び令和2(2020)年2月の2回、米国連携大学等からの上智大学受入留学生と静岡県立大学学生が県内の企業等を訪問する静岡スタディツアーを2泊3日で実施しました。また、公益社団法人静岡県国際経済振興会(SIBA)のご協力のもと、県内企業を訪問する意義や訪問先の知識について、理解を深めるための事前学習を行いました。
 その後、新型コロナウイルス感染拡大により一時中断していたものの、令和5(2023)2月、令和6(2024)2月に、日帰りで再び実施することができました。
 いずれのスタディツアーも、留学生にとっては、静岡県の特色ある企業等への訪問を通じ、日本の経済・文化・歴史に対する理解や自国との比較学習の機会となります。留学生のコミュニケーション支援やガイダンス役として参加した静岡県立大学の日本人学生にとっては、各国学生との交流を通じて地域に対する理解を深めるともに、地元での就職や伝統文化の継承に向けた動機づけを与える良い機会となりました。
1 実施概要
第1回
日程 令和元(2019)年8月5日(月)~7日(水)2泊3日
参加 留学生4名、日本人4名、教職員5名、SIBA 1名 [計14名]
訪問 ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市): 茶道体験
杉本製茶(島田市): 抹茶パウンドケーキ作り体験
パイフォトニクス(株)(浜松市東区): ホロライト実演
ヤマハ(株)イノベーションロード(浜松市中区): 企業ミュージアム見学
ヤマハ(株)掛川工場: ピアノ工場見学
富士山本宮浅間大社、静岡県富士山世界遺産センター(富士宮市): 見学
臼井国際産業(株)協和工場(駿東郡清水町): ディーゼルエンジン燃料噴射管生産工程見学、社印との意見交換
第2回
日程 令和2(2020)年2月12日(水)~14日(金)2泊3日
参加 留学生4名、日本人学生5名、教職員6名、SIBA 2名 [計17名]
訪問 ヤマハ(株)イノベ―ションロード(浜松市中区): 企業ミュージアム見学
ヤマハ(株)掛川工場(掛川工場): ピアノ工場見学
興津螺旋(株)(静岡市清水区): 工場見学
駿府匠宿(静岡市駿河区): 伝統工芸品づくり [駿河竹千筋細工] 体験
(有)みやび行燈製作所(静岡市葵区): 駿河竹千筋細工工房見学
富士山本宮浅間大社、静岡県富士山世界遺産センター(富士宮市): 見学
矢崎総業(裾野市): 自動車部品工場見学
第3回
日程 令和5(2023)年2月22日(水)日帰り
参加 留学生10名、日本人学生3名、教職員4名、SIBA 2名 [計19名]
訪問 久能山東照宮、同博物館、日本平(静岡市駿河区): 国宝見学等
(株)アイエイアイ(静岡市清水区): 産業用小型ロボット製造見学
清水コンテナターミナル(株)、鈴与(株)コンテナターミナル部(静岡市清水区): 清水港新興津国際貿易コンテナターミナル・物流システム見学

第4回
日程 令和6(2024)年2月16日(金)日帰り
参加 留学生7名、日本人学生7名、教職員6名、通訳 2名 [計22名]
訪問 久能山東照宮、同博物館、日本平(静岡市駿河区): 国宝見学等
(株)アイエイアイ(静岡市清水区): 産業用小型ロボット製造見学
清水コンテナターミナル(株)、鈴与(株)コンテナターミナル部(静岡市清水区): 清水港新興津国際貿易コンテナ
ターミナル・物流システム見学

2 参加学生の感想
 ツアー終了後、参加留学生にアンケート調査を行い、どのような点に意義を感じたか等について聞いたところ、「駿河千筋細工など日本固有のものに魅力を感じた」「匠の職人技は、自分の将来のビジネス像に一石を投じた」「静岡の学生との交流に意義を感じた」などの意見が聞かれた。
 また、同じく参加した日本人学生からは、「静岡の企業・産業を留学生と一緒に学ぶことで、色々な新しい視点をお互いに得ることができた」「英語に萎縮せずチャレンジしてみることが大切だと思った」「留学経験がなく、外国人とずっと一緒に行動するのは初めてだったが、英会話にチャレンジした結果、大変貴重なツアーとなった」などの声が寄せられ、参加した留学生だけではなく日本人学生にとっても、その後の活動にポジティブな影響をもたらす機会になったと考える。